二日目、山小屋の朝は早く4時過ぎに小屋を出て行く人達も。
自分達は明るくなってからの出発と決め、味噌汁とご飯、そして熱い珈琲の朝食をゆっくりと取り6:20に出発。
小屋を出てすぐに屋久鹿二頭と出会う。
行く手の森には次々と巨大な杉達が現れてくる。
かの杉が導いているかの如くに
そして突然に目の前に現れた縄文杉。
屋久島最大の大杉は樹高25.3m、胸高周囲16.4m、樹齢は6000年とも。
大きさだけではない、明らかに他の杉とは違うオーラを感じる。
いろいろな角度から撮影を試みるが、見たとおりの縄文杉を表せることが出来なかった。
この大樹は自分の目でしっかりと心に焼き付けるしかない、逢えて良かったと心から思う。
7:25高塚小屋着、縄文杉7:35着、夫婦杉8:20着、各ポイントで少しづつ時間を浪費しつつ進んでいたが、この辺りから日帰りの縄文杉トレッキングの団体が次々と現れるようになり、前になかなか進めなくなる。
ウィルソン株9:05着、観光地さながらの広場にはかなりの人が休憩している。
株の中に入るにも列に並び一苦労。
秀吉が伐採させたとの逸話も残る巨大な株の中からは、いろいろな角度で撮ることができるが、やはりこの角度がベスト。
さて、ここからが大変、10分ごとに出発しているらしい荒川登山口からのツアーの一段が次々と登ってくる。
上り優先とは言え、連れているガイドが状況を判断して、下山の者も少しは通す配慮もしなけりゃ。
一気に観光地化したこの島のガイドも、本物のプロと言えるガイドはわずかなのかもしれない。
スニーカーに水分も持たず、カメラ一つをぶら下げて登ってくる人にあきれもするが。
9:40トロッコ道にやっと到着、鬱憤をはらすが如くの勢いで歩き出す。
途中、企業の補助で建てられた立派な新しいトイレが出来ていた。
この山のトイレはどこも二度と使いたくない代物だが、携帯トイレの小さなブースがいろんな場所で見受けられた。
これならば清潔でプライベートも守られる、いい対策だと思う。
自分達も二個づつ装備して山に入った。
楠川の別れ10:30着、トロッコ道から山道に入り11:15辻峠着。
小休止、軽く携帯食を摂り渓谷を下る。
水分を多く含んだ重厚な苔に覆われたもののけの森は、噂に違わない世界を醸し出していた。
最初に森の中に足を踏み入れた時に聞こえ、宮之浦岳でも、縄文杉の辺りにも響いていた、獣のものとも、鳥のものとも、両生類のものとも聞こえるもの悲しい鳴き声が、ここにも響いていた。
白谷雲水峡12:45着、偶然にも13:00発の臨時バスがあり宮之浦港へ。
鹿児島に戻り、ホテルの熱い湯船で汗を落とし、黒豚のしゃぶしゃぶにて旅を締めくくった。
月に35日雨の降ると言われる屋久島で、二日間殆ど快晴の中を歩けたことは本当にラッキーだった。
鹿鳴いて森は太古の湿り帯ぶ
しかないてもりはたいこのしめりおぶ
0 件のコメント:
コメントを投稿