2025年7月2日水曜日

サガリバナ&ヤンバルクイナ






梅雨のさなか、松山空港は厚い雨雲に覆われていたが、奄美大島あたりから雲がとれ、眼下に美しい海と島が現れる。




徳之島



具志川島、伊是名島


今回の旅の大きな目的は、サガリバナとヤンバルクイナを見ること。






サガリバナは、陽が落ちる頃に花を咲かせ、夜明けには散ってしまう幻の花。
石垣島に到着し田福農園へ、落ちたサガリバナが水に浮かんでいた。






朝5時に起き下見をしていた場所へ、入口にはハブ注意の看板。









あたりにはバニラのような甘い香りが漂い、幻想的な雰囲気に包まれていた。




川平湾



吹通川ヒルギ群落




平久保崎







玉取崎




唐人墓




フサキビーチ




石垣島鍾乳洞






石垣島から沖縄本島へ、眼下に宮古島伊良部大橋が見える。







辺戸岬・与論島







アスムイハイクス




ガジュマル




古宇利大橋




今帰仁城址




斎場御嶽








美ら海水族館




リュウキュウアカショウビン




シロハラクイナ




オオゴマダラ




ガラスヒバァ




ノグチゲラ




アカヒゲ


今回の旅はヤンバルクイナだけでなく、やんばるの珍しい生物にも逢えた。
















さてヤンバルクイナは、1981年に発見された沖縄北部の山原地域のみに生息する固有種。
目の前で見ることができたのは嬉しい限り。
今回の旅をアテンド頂いた、俳友日暮屋、マーペー夫妻に感謝申し上げる。






彗星の零す銀粉朱夏の船

すいせいの こぼすぎんぷん しゅかのふね



2025年6月17日火曜日

鈴木牛後・句集「鄙の色」

 





いつき組でご一緒している鈴木牛後さんから、第四句集「鄙の色」が届いた。
北海道の大地で牛飼いを生業とされていた彼の作品は、読者には非日常の世界、その世界観を自然の偉大をまざまざと見せてくれる。


大きな雪積もり小さな人になる
夏休み死がそこいらに落ちてゐる
羆の糞旱の道に発火せむ
吾に呉れよ雪が沈んでゆく力


魅せられるのは、表現の妙、そして詩情。


雪が降る空が剝がれてくる眠る
新緑を歩くわれらに水脈がある
兀とえぞにう引き返すことも旅
ひだるさや鵯草は鄙の色
草いつぽん動けば虫やそれから風
引力のそのさびしさに火を恋ひぬ


従事する者にしか詠めない句に、想像が膨らむ。


永き日の牛の口より零れて歯
火蛾百匹連れて運べる草ロール
振れど振れど牛の尾にまつはる西日
敗戦日軍手を染みて手にオイル
横たはる牛に質量だけや雪  


牛を飼う、その実感、やさしい視線。


吼える牛白息の塊を吐く
母牛の喰らふ春闇色の胞衣
風光る仔牛この世に目を瞠り
大声と大き咆哮牧開
永き日や牛は目玉を柵に掻き


牛を売り、北海道から都会への移住を決めるのに、どれだけの思いがあったのだろう。


牛売れば冬が入つてくる扉
牛とたんぽぽ夕暮がもうすぐ届く
独り牛を曳けば素風が牛を押す
雪の夜の牛の眼の底知れず


昨年秋に牛後さんご夫婦が、我が故郷の愛媛南予に来られご一緒させて頂いた。
内子での写真、そして数少ない牛の瀑句。






牛の舌伸びて淡雪拾いけり

うしのしたのびて あわゆきひろいけり 




2025年5月30日金曜日

祝200,000km





2013年~の愛車の走行距離が20万㌔、よく走るもんだ。




花を求めて走り慣れた、らんまん、あんぱんの舞台へドライブ。



シタキソウ



ガンゼキラン



ヤクシマアジサイ



テッセン・白万重


















ヨコグラノキ



昼はカレー



CHEZ NOUS



BONGA






















ブルービーの見られる8月にまた来よう。





一匙に崩す立夏のダムカレー

ひとさじに くずすりっかの ダムカレー