愛媛県と高知県境に広がる四国カルストの雄大な景色は、何度訪ねても心地良い。
標高約1400mの石灰石の台地が、東西に25㎞広がっている。
その中でもお花畑の広がる、7月のこの時期が一番良い。
谷を埋め尽くすハンカイソウ、そこにはアサギマダラが旅の途中に寄り、各種のチョウが訪ね来る。
カラスアゲハ
カキラン
ササユリ
草原に足を踏み入れると、いろんな山野草が目を楽しませてくれるが、中でも一番のお気に入りはヒメユリ。
小振りで清楚なこの花は草原の中にぽつりぽつりと咲いている。
以前は大野ヶ原でもたくさん見られたらしいが数が減ってしまい、今では天狗高原と姫鶴平の中間に位置する、五段城周辺が容易く見ることの出来る唯一の場所になってしまった。
来年、再来年とまた花を咲かせて楽しませてくれることを切に願い、山をあとにした。