天空の城と称される兵庫県和田山の竹田城は、標高353.7mの虎伏山の山頂に築かれる。
1600年に廃城となったが、険しい地形にありながら曲輪のすべてを石垣で取り囲んだ城郭は、今も美しくその雄姿を残している。
一度は訪ねてみたい場所だったが、なかなか機会を得られずやっと京都へ行くついでに立ち寄ることが出来た。
城を望むには正面に位置する立雲峡が最適、駐車場から20分の第一展望所へ登山。
そして竹田城址へ。
山頂は広く、ゆったりとした時間が流れている。
城址から望む、立雲峡のある標高757mの朝来山。
秋から冬にかけての、よく晴れた早朝に発生する朝霧が但馬地方の風物詩。
この雲海に包まれた城址が天空の城・日本のマチュピチュと称されるようになったが、この幻想的な風景が見られるのは天気次第。
翌日の天気は雨。
朝4時に目覚めるが天気予報どおり雨。
あきらめていたら、宿の方が雨ながら霧は出ているとのこと。
8時に宿を出て立雲峡の駐車場へ向かう、しかし逆に霧が立ち込め辺りは全く見えない。
30分車で待っていたが、とりあえず合羽を着て展望所へ向かう。
1時間30分後、雨が上がり少し霧が晴れて城が顔を見せてくれる。
最後まで霧は出たり引いたり、また晴天の日の見事な天空の城を望むことは出来なかったが、古の浪漫を少しは垣間見れたようだ。