先日、熊のコルで聞いたアカショウビンの声が忘れられず、今回は滑床渓谷入口の万年橋より、聞こえた方角の滑床渓谷の最上流部へと向かう。
40分ほどで雪輪の滝に到着、そこからも千畳敷、奥千畳と渓谷は延々と続く。
途中3度ほど、アカショウビンの哀愁を帯びた鳴き声が聞こえてきた。
立ち止まり双眼鏡で捜すも見つけられず、かつ前へ少し進んだだけで鳴き声は止んでしまう。
かなり用心深い鳥なのだろう。
渓谷に沿った道とは言え、かなりの勾配があり、妙に疲れてしまった。
結局3時間20分かかり、目的の最上流部あたりに到着。
そこで昼食と珈琲タイム。
食事の間中、アカショウビンの声が聞こえていたが、そこから道は渓谷から逸れていく為に、声を辿るには渓谷をよじ登って行くしかない。
姿を撮らえることは出来なかったが、声がまた聞けただけで満足、引き返すことにする。
今回はシャッターを切ったのもカワガラス等を撮った数枚程度、こんな日もあるさと開き直って歩いていると・・・・
妙な奴がふにふにと歩いて来る。
こちらには全く気付かずにふにふにふにとやって来る。
アナグマのようだ。
こちらは立ち止まってシャッターを切り続けているのになかなか気付かない。
やっと気付いて、こちらに視線を向けた。
一呼吸置いた後、ゆっくりと方向転換、少し早足で歩き、渓谷を横切って行ってしまった。
いやあ愉快、愉快。
釣りに行ってお目当ての魚は釣れなかったが、大きな外道が掛かったような気分。
三光鳥光はすべからく注ぐ