休日、目覚ましのセットを解除するのを忘れて、いつもの時間にベルがなる。
三女が九州瀬戸内駅伝に出る為、奥さんが学校まで送って行き一人。
どうしようかと迷いながら、体はザックに荷物を詰め込んでいた。
行先を伊予冨士と決め、7:30に家を出て高速へ、小松ICで降り194号線を南へ。
寒風山登山口に9:40着。
石鎚へと続く瓶ヶ森林道は、7月より崖崩れの為通行止と聞いていたので、対向車の来ないのを見越し、東黒森山の下まで車を走らせる。
引き返し、結局登り始めたのは11:10。
駐車場には結構の車が止まっていたが、意外と四国以外の車が多い。
登山道にはリンドウがたくさん目についたが、他にはシラヤマギク、アキノキリンソウ、ミヤマヒキオコシ、アケボノソウくらいしか咲いていない。
桑瀬峠までの中間点あたりは野鳥の囀りのスポット、多分に漏れずヤマガラ、シジュウカラ、コゲラ、ウグイスと顔を出す。
最後にはソウシチョウが目の前で美しい声を披露しだしたので、慌てて望遠にレンズを換えるが、結局良い写真は撮れずじまい。
二兎を追う者一兎を得ず。
一人なのに桑瀬峠まで1時間を要した。
ここでカップヌードルの昼食、20分で伊予冨士へ向け出発。
このルートは冬に二回来ているが、夏は逆から登っていたので初めて。
雪の時は、この樹が見事なクリスマスツリーに変身する。
伊予冨士への尾根歩きは雪があろうがなかろうが、実に心地良い。
爽やかな風がとおり、しまなみ海道をも見渡せる。
直下から山頂までの標高差は約200m。
きついと聞いていたが、かつてアイゼンを着けて歩いた道、なんなく登り切る。
途中、ハヤブサだろうか?岩から飛び立ち、風と楽しむかのように美しい飛翔を2度ほど見せてくれた。
今回はレンズを換える余裕無し。
山頂13:30着、4人が山談義をしていた。
それを聞きながらドリップで珈琲を入れ、ゆっくりと景色を楽しむ。
徳島の剣山系、高知そして太平洋、石鎚山系見事な眺望に見とれる。
30分ほどして皆いっせいに出発の準備、一人西へと向かう。
東黒森には誰もおらず、すぐに歩き出す。
瓶ヶ森林道へ15:00下山。
前もってここに自転車をセットしておいたのだ。
巷では自転車とハイキングをあわせてハイキングというらしいが、自分の場合はハイ2キング。
トレッキング+俳句+自転車、行動範囲がぐーんと広がる。
瓶ヶ森林道を石鎚方面へ走り、崖崩れの場所まで走ってみた。
崩壊場所は瓶ヶ森駐車場へ残り1㎞の場所、歩いてなら通り抜けられるという噂も流れていたが、到底無理。
直後に通りかかっていたらと考えたら、ぞっとする光景。
今年中の復旧の予定は立っていないらしい。
車の通らない林道のサイクリングは最高、帰路は少々のアップダウンはあるものの殆どが下り。
岩が剥き出しのトンネルはプラスチックの網で覆われていた。
冬場は氷柱がびっしり。
16:30車を置いている寒風山登山口着。
案の定、車は1台もなかった。
この瓶ヶ森林道は通称UFOライン、雄峰ラインを略してUFOと聞いていたが、インターネットを調べると、時折未確認飛行物体が現れ天空に続く道として有名ですとあった。
続けて撮った1枚に・・・
本日の温泉 木の香温泉