2022年2月15日火曜日

四国カルストを歩く





今年は雪が少ない。
数少ない雪の積もる日を選んでお山へ。




本格的な登山ではなく雪の散歩には、四国カルスト天狗高原が最良。




しずり雪に濡れながらセラピーロードを歩く。







引き返して、冬季は車両通行止めの道路を姫鶴平までの往復。






大川嶺方面



中津明神山・石鎚山方面




道を横切っている足跡は穴熊か?




自分の踏み跡のみの誰も通らない道。
夕方には溶けて消えてしまうのだろう。
春はもうすぐ。





牛の舌伸びて淡雪拾いけり

うしのしたのびて あわゆきひろいけり



2022年2月1日火曜日

雪山




 

「はいくらぶ」動画に雪山を配信して頂きました。

https://www.youtube.com/watch?v=W32elZhdAzc&t=17s




龍神の卵の如く福寿草

りゅうじんの たまごのごとく ふくじゅそう





雪嶺の極上の蒼に盲いぬ

せつれいの ごくじょうのあおに めしいぬ





炭酸の弾ける如く樹氷鳴る

たんさんの はじけるごとく じゅひょうなる





半身は透きて歩めり雪の尾根

はんしんは すきてあゆめり ゆきのおね





吾を射んと百の切っ先大氷柱

あをいんと ひゃくのきっさき おおつらら





龍尾触れたか凍滝の崩れ落つ

りゅうびふれたか いてだきの くずれおつ



2022年1月8日土曜日

2022 伊予富士





数年ぶりの雪山、のっけからアイゼンを装着して登り始める。




今年は寒くなると聞いていたが、積雪はほどほど。




桑瀬峠の樹氷も大したことは無く、伊予富士へのルートを選択する。




尾根筋の風は冷たく青空はわずか、体感はマイナス10℃ほどか。




伊予富士直下までの尾根道は、熊笹が刈られてなく歩きづらい。




それでも雪山は楽しく、うきうきと歩を進める。




鞍部からはきつい直登、歩を止めるたび美しい樹氷に見入った。




やっと登り切り、来た道を振り返る。




標高1756mの伊予富士山頂は360度の絶景。
昼食後には雲に隠れていた石鎚山が顔を出してくれた。





半身は透きて歩めり雪の尾根

はんしんは すきてあゆめり ゆきのおね


 

2021年11月5日金曜日

2021 天空の林道・猿越山





天空散歩の前に寄り道、安居渓谷は紅葉初め。




水晶淵に映る紅葉。




仁淀ブルーに光が差し込む。







中津明神山から続く天空の林道は、バイク野郎ばかり。




林道から登山道へ入るが、熊笹が刈られてなく首がやっと顔を出せるほど。
長靴に履き替え泳ぐように歩く。




猿越山は当然誰もいない、今回も独り占め。










パッチワークの様な、見事な紅葉を満喫。







今年の紅葉は色づきが遅かったようで、丁度見頃だった。







登山道を引き返し、眼下に見えていた林道の終点まで歩いてみた。
下から見上げる森も美しい。





深海魚めきて分け入る芒原

しんかいぎょめきて わけいる すすきはら



2021年10月26日火曜日

笹ヶ峰 秋の雪





句集上梓~写真&俳句展とばたばたした秋だったが、やっと落ち着いてきたので、うずうずしていた体を落ち着かすために山へと向かう。




どこも人が多いだろうと選んだのは、少しマニアックな笹ヶ峰直登ルート。
標高1150mから1860mを一気に登るコース。

この時期にはおっぱいの様なクチベニダケが楽しめる。







ロープが頼りのコースだが、中間点近くの少しの緩斜面では山毛欅の巨人たちが迎えてくれる。




霧に包まれた幻想的な山毛欅の森。




森林限界を越え、笹原に入るとまた急登。
秋の雪がぬかるみを作り、滑ってなかなか前に進めない。




山頂は視界が殆どなく、温度は0℃。
風が強いので体感はマイナス5℃か、昼食もそこそこに山頂を後にした。




山毛欅の大樹の様な兄貴。
笹ヶ峰は、句友鯛飯さんとの思い出の山でもある。





すぐやむさ兄貴よ秋の雪だから

すぐやむさ あにきよあきの ゆきだから