2014年6月7日土曜日

雨の石鎚山





無性に山歩きをしたい気分だが天気予報は曇りから雨、山は間違いなく雨になる。
それならば石鎚山へ行こう。
西日本最高峰のこの山の石鎚スカイラインからの土小屋登山口ルートは、起伏も少なく歩きやすい。
そして山毛欅やウラジロモミなどの大樹も多く、逆に雨が心地良いはず。
自宅を6:30出発、9:00には雨の装備を整え歩き始める。




ただ今回は最初からガシガシ歩こうと決めていた。
ガス抜きが必要だからなぁ。
6月というのにまだ雪渓が残っている。




小雨の中レインウエアを着て出発したが、いつもの大山毛欅に来る頃には上がってきたので脱ぐ。
雨に濡れた新緑が殊更に美しいが、ガスで視界はほとんどきかない。




テンポ良く歩き、足をとめてはシャッターを切る。
さすがに今回はコンパクトカメラ。




この時期は山野草が一番少ない時期。
出会ったのはミツバツツジとヤマシャクヤク、ワチガイソウ、シコクハタザオのみ。




二ノ鎖の鳥居に10:00着。
重機が入り、いろんな所を工事している。
どうやって運んで来たのか気になるところ。







山頂の弥山には10:20着。
5人ほどがくつろいでいたが、天狗岳の岩場にはさすがに向かおうとしない。




視界はまったくきかない。
お参りした後、おにぎりを一個ほおばるが、また雨が落ちてきたので、10:35には出発。
途中本降りになったので、レインウエアを装備し11:40に土小屋到着。
20人くらいとすれちがった。




天気がよければ、そのまま筒上山のシロヤシオを見に行くつもりだったが、雨が止む様子もないので断念。
昼食を久万の真木食堂と決め、車を走らせると御来光ノ滝の展望所あたりから陽が差してきた。
山の天気はわからない。




本日の温泉 とべ温泉湯砥里館


2014年5月11日日曜日

アケボノツツジと東西赤石山縦走





GWの代休に、以前より挑んでみたかった法皇山脈の東赤石山、西赤石山を縦走してきた。
ハードな行程&岩場の稜線歩きがあるので、単独行は避けbumisanとの山行。
5時前に自宅を出発、筏津登山口を7:13発。
瀬場谷の分岐から渓を越え、東ルートで標高差約1000mを一気に登り東赤石山をめざす。



アケボノツツジ



アカイシミツバツツジ



イシズチザクラ

この季節は登山道沿いにいろんな花木が現れ、もっとも楽しめる季節。




このコースは2度目だが、日が暮れるまでには下山したいとの思惑で、前回よりかなり早めのペース。




10:00、少し前に出発した男女3人組とほぼ同時に山頂に到着。
若いとはいえ女性2人の脚力は大したものだ。
年配の夫婦ともすれ違ったが、朝4時に日浦登山口から登ってきたとのこと、アンビリーバブル。




次のピークは岩の山、八巻山へ10:48着。
振り返ると東赤石山はまた霧に覆われ始めた。




ここで昼食、朝食は4時すぎだったので腹は空きまくっている。
この時期は西赤石山のアケボノツツジが目的の人が多く誰も来ない。
11:05発。




八巻山からは赤石山荘へいったん下りて西に向かうのが一般的のようだが、今回は岩場の稜線歩きに挑戦してみた。
どこをどう通ればいいのか、ルートを慎重に選び、時には断崖で前に進めない為に引き返したりを繰り返す。
五十肩で右腕が使えないのがこたえる。




振り返ってみるとこんな岩山、雨の日には絶対避けたいコース。




岩稜が続く為、思わぬ時間がかかってしまう。




とは言え、この様な景色に出会えるのだから止められない。







11:55石室越着、標識には悪路となっていた。




続いて、前赤石山の側面の迂回ルートの狭い岩場を越えていく。




この岩場で飛び込んできたのが、山腹のアケボノツツジ。




なんと美しい色、今回の山行はこの景色に出会えたことだけで満点に近い。




12:43物住頭着




13:34西赤石山着、たんたんと歩いたが思ったより時間がかかってしまった。
山頂付近のアケボノツツジは2年前のこの時期には満開だったが、今回はまだ蕾が膨らんでいない。
来週末あたりが丁度いいのかもしれない。




兜岩から望む西赤石山のアケボノツツジは圧巻なのだが、上から望むとそのルートでは気付かない場所にも群落が広がっている。




植林の中にもアケボノツツジ、遠く東平が見える。




この景色で今回の山行は120点になった。




徐々に高度を下げ、15:00銅山越着。
標高は約1300m、疲労は溜まってきているがあとはゆっくりと下るのみ。













様々な別子銅山の遺構に足を止めながら、日浦登山口に16:20到着。
ハードではあるが満ち足りた9時間強、歩行距離13.2㎞の山行。
事前に置いていた愛車で、出発地まで4㎞の下り坂のサイクリング。




本日の温泉 新居浜パナス


2014年4月27日日曜日

アカショウビンと高月山





南予アルプスへは何度も訪れているが、鬼ヶ城山系の最高峰の高月山へは初めての登山。
高低差900m、最後の直登がきついという情報と、鬼ヶ城、大久保山、三本杭などの縦走ルートと外れていることから敬遠してきた。

自宅を7:00出発、成川渓谷の駐車場に8:10着。
8:30渓谷に沿って歩き始める。




成川渓谷ではアカショウビンの声が聞こえると聞いていたが、歩き始めてすぐにまさにキョロロロロと最後には消え入るような、もの悲しい鳴き声が聞こえてきた。
わくわくしながら渓谷を進んでいると、2~3羽の鳥が追い越すように林の上を飛んでいった。
それから間もなくして、渓谷の中に初めて赤い物体を見ることができた。
かなりのピンぼけではあるが、アカショウビンに間違いない。




そっと近づいていったが、キキキキキと威嚇の声を発し、渓谷の奥へと消えてしまった。




以後、渓谷沿いはカメラを構えて歩いたが、出会えることはなかった。



シコクテンナンショウ?



アミガサタケ




山歩きが面白いのは普段見ることができない、植物や茸、虫や鳥に出会えること。
但し、山野草はまだ少ない季節。




渓谷と一定の距離を保ちながら、少し離れた造林地帯を歩く。




林道へ出るまで50分、続く登山道へは鉄の梯子を上らなければならない。




そして5~6カ所の板の橋を慎重に渡る。




小さな渓谷を何カ所か過ぎて高度を上げるが、けっこう坂はきつい。




今回の山行の楽しみはシャクナゲとアケボノツツジ。
やっとシャクナゲの花を見ることができた。






10:10梅ヶ成との分岐に到着、ここから高月山直下まではなだらかなアップダウンの軽快な尾根歩き。




ほどなく林の中のアケボノツツジに迎えられる。







この山のアケボノツツジの数は少ないが、大木で美しい。
今が満開のようだ。







実は今50肩を患っている、4年前に左を痛め、今は右。
昨今は眠れないくらいの痛みが続いており、肩のコルどころではない。



ミツバツツジ



アセビ



ヤブツバキ




いろいろな木が花をつけ楽しませてくれるが、この山の最大の特徴はシャクナゲの山ということ。
穿っているシャクナゲの数は半端ではない。
ただ、まだ少し早いようで全体の5%も花が咲いていない。
GW明けには見事な山になることだろう。




徐々に高月山が木の間から見えて来だした。 










高月山直下が近づいて来る。
最後の400mは高度160mを一気に上る難所。




この斜面にはバイケイソウがぎっしりと咲いている。
あと2ヶ月もすれば、登山道をも埋め尽くすに違いない。




1228.8mの山頂には11:25着。
予定より30分早く到着したのは、温度が高くも低くもない絶好の日和に恵まれたことによる。
  






眺望はほどほど、真下に宇和島市街が見えている。
運がよければ佐田岬半島や九州も見えるはずだが、PMなんちゃらのせいで山登りの楽しみは半減している。




山頂では時間の余裕があるので、食事をしたり珈琲を飲んだり少し昼寝をし、御室に手を合わせて12:30出発。
山頂には誰も来なかったが、下山中に3人とすれ違う。
14:45に成川渓谷の駐車場に到着。




さて、アカショウビンは往路と同じ所近くに待っていてくれた。




遠目からもはっきりとわかる美しい鳥、体長25㎝はありそうだ。
鳥には好かれているような気がする。




本日の温泉 高月温泉