2014年8月27日水曜日

第17回松山俳句甲子園





今年の俳句甲子園はお盆をずらしての23日、24日の開催だった為、2日とも観戦することができた。
1日目は全国の予選を勝ち抜いた36チームの高校生が大街道に集結、熱い戦いが繰り広げられた。







詳細については、一緒に観戦していた〝さちさんのブログを参照願いたい。
http://d.hatena.ne.jp/sattisatisatti/20140823/p1

本ブログでは2日目の松山市総合コミュニティーセンターでの模様を紹介。
大街道での戦いで準決勝進出が決定していたのは、開成高校、愛光高校、金沢桜丘高校(初出場)。




残りの敗者復活1枠をかけて16:40~の1時間で残り33校が作句。
兼題は「流星」、去年までは全校が壇上に登ったが、今年は時間の関係か審査員により6校に絞られる。


















 













 










選ばれたのはこの6校、質疑応答により1校が敗者復活となる。
それにしても、どの句も見事、これは審査員の先生方も喧々囂々の議論があったに違いない。




結果、洛南高校Bが残り1枠に選ばれる。
選択の理由として、「具体的なものを詠みこんだ祈りのある句、若者らしい思いのこもった一句」と評された。
広島高校は「10代の若者の視点で発想が独特」、徳山高校は「想像の広がる豊かさのある句」と評された。




準決勝第1試合は抽選により金沢桜ヶ丘VS開成

先鋒 6:7 開成




次峰 2:11 開成




中堅 8:5 金沢桜丘




副将 2:11 開成 開成勝利決定




大将 2:11 開成 (句のみ)





準決勝第2試合は愛光VS洛南B

先鋒 7:6 愛光




次峰 6:7 洛南B




中堅 5:8 洛南B




副将 10:3 愛光




大将 3:10 洛南B 洛南B勝利決定





決勝戦は開成VS洛南B 奇しくも昨年と同じ対戦に。

先鋒 10:3 開成




次峰 9:4 開成




中堅 8:5 開成 開成優勝決定




副将 7:6 開成 (句のみ)




大将 10:3 開成 (句のみ)




続いての表彰式、まずは入賞20句。




続いて審査員特別賞、各ブロックのディベート優秀者。






優秀賞10句。




今年の全投句1,260句の中から選ばれた最優秀句は、

湧き水は生きてゐる水桃洗ふ

幸田高校 大橋佳歩





開成高校の7度目、2年連続の優勝で今年の暑い夏は終わったが、一抹のさみしさを感じた今年の俳句甲子園でもあった。
第9回大会で学校担当ボランティアでサポートし、優勝を果たした熊本信愛女学院高校の先生が若い先生に代わっており、話を聞いたところ、熱血の名物先生は退職されたとのこと。
第8回で担当した下館第一高校の姿も見えない。
愛媛の名将、松山中央高校の櫛部先生も今年は人数が揃わず不参加となってしまった。
時代の流れとはいえさみしい限り。

しかし、今年は金沢桜丘高校や徳山高校等の初出場校の活躍が目を引いた。
去年の土佐高校、広島高校もしかり。

2日目の会場となったコミセンの客席は満席で、立ち見の観客が通路にまで溢れていた。
俳句甲子園はどんどんと未来へと向かっている。

今年の松山東高校で行われた春季合同練習会で、松山東高校の男子の瑞々しい山の句に出会った。
審査員の評は分かれたが、体験者でしか詠めない句を自分は絶賛した。
彼は一と月に一度、石鎚山に登っているとのこと。
自分にしか詠めない句を作ることは大切だ。

対戦の終わった彼に声をかけた。

次は山で会おう


2 件のコメント:

  1. 素晴らしい。若者の興奮が伝わってくる構成ですね。
    しかし、ディベートの戦いを垣間見ましたが厳しい。日々の感性を磨く努力と俳句世界を知っていなければできないこその勉強、甲子園は何処も大変だなあと思いました。

    林住期っていつだ今かな天高しー盗作モドキー

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  2. 高校生にも初めてまだ半年くらいの子が意欲的に作句、ディベートを繰り広げていました。
    kyo-chanさんは日々の感性は磨きまくられていますから、意外とすっと俳句の虜になられるかもしれませんね。

    虫の音のだめよだめだめ今よ今

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