2013年9月18日水曜日

神域を歩く -横倉山 2013.9.14-





高知の横倉山を歩いて来た。
広い駐車場から鳥居をくぐると、もう厳かな空気が漂って来る不思議な山行。
この山には以前より二つのイメージを持っていて、一度は訪れたいと思っていた。




一つは安徳天皇にまつわる伝説。
平家は壇ノ浦の戦いに敗れ、幼い安徳天皇は入水したという史実。
しかし、四国各所には安徳天皇生存説が残る。
壇ノ浦で亡くなったのは身代わり、天皇は徳島の剣山からここ横倉山へと落ち延び、23歳で亡くなられたと言われている。




大樹がこの森には多い。
そして点在する社や天皇ゆかりの場所。
そんなに険しい山ではなく整備された山道なのだが、何か神秘的な気配に微な息苦しさを覚える。







もう一つは植物の宝庫、植物学者牧野富太郎博士の研究の山。
高知に自生する山野草の3分の1、1,300種類がここでは見られると言う。




たまたま駐車場で植物研究会の方達に会い、その後に付いて行くと貴重な花に出会うことが出来た。
世界的にも珍しいらしい「コオロギラン」
花弁は3㎜くらいだろうか、10人くらいの人数である場所を探して見つけられた、たった一つ咲いていた蘭。
実は愛用のカメラが壊れていて、予備機で三脚なしで撮った為にブレブレだが、貴重な一枚。
次回来ても100%見つけられっこない。



スズコウジュ

牧野博士がこの山で発見したと言う、ジョウロウホトトギスを見てみたいと常々思っていたのだが、残念ながら出逢うことはできなかった。
切り立った崖の絶壁に咲いていると本には書いていたが、麓の横倉山自然の森博物館の職員の女性は保護の為と言って、ヒントも教えてくれなかった。



シモバシラ



ヤマジノホトトギス



ツルリンドウ



クサアジサイ



トチバニンジン



マツカゼソウ



ヤブミョウガ

他にもモミジガサ、シコクママコナ、コウヤボウキ、アキノキリンソウ、シラヤマギク等々、噂に違わずいろんな花を楽しませてもらった。







ルートの一番奥にある空池まで行って帰って約3時間の山行。
6月からのブランクの為に、結構疲れてしまった。




安徳天皇陵墓参考地 (宮内庁所轄地)


本日の温泉 中津渓谷ゆの森温泉


2 件のコメント:

  1. 国鉄バスの旧越知駅の隣に評判の良い肉屋があり(肉質が上等らしい)、コロッケも旨いのご存じですか。私は今まで食べたジャガイモコロッケの第一位に推します。

    ?はヤブミョウガではありませんかね。

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  2. 南骨さん確かにヤブミョウガですね。ありがとうございます、花が落ちたら微妙にわからなくなってしまいます。
    ジャガイモコロッケの美味い店、初耳です。
    これは嬉しい情報、越知町にもお得意さんがいるので次回寄ってみます。

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