合歓の花と大歩危
高知の香南市赤岡町では夏の夜、極彩色の芝居絵屏風を飾る祭りがあり、今回訪ねた。
その前に、大歩危峡と祖谷のかずら橋、そして大豊の日本一の大杉に立ち寄る。
この大杉は樹齢3000年とか。パワースポットでもあるらしい。
先客はこの木の周りからなかなか立ち去ろうとしない。
実は32年前に一人で自転車を走らせて来た思い出の地でもある。
今回の目的、絵金祭りには5年前、いつき組10周年記念バスツアーにて訪れたのだが、もう一度あの屏風絵をゆっくり見たいとずっと思っていた。
絵金こと絵師金蔵は、もとは土佐藩の御用絵師で狩野派の絵師だったが、贋作事件に巻き込まれ城下追放となり、此の地赤岡で屏風絵等を書き続けたらしい。
午後7時に、この芝居絵は一斉に店先に飾られ、ろうそくが灯される。
修羅を描いた芝居絵の世界は、和ろうそくの灯に照らされて揺らめき、夜が増すごとに一段とおどろおどろしくなっていく。
全部は撮れなかったが、絵金の赤の世界をご覧頂きたい。
老舗の菓子舗に保存されている絵金の旗
夜店では、懐かしいカタヌキヤさん。当時は全く上手く抜けなかった記憶しかない。
この二点の屏風は現代作家の絵比べ。
確か13点の作品から好きなものを見学者に投票してもらい、最優秀賞を決めるらしい。
江戸時代にもこのような絵比べが行われていたらしい。
夜店のビールを我慢して、9時過ぎに高知市内へ戻り、絶品のあおきの鰹の塩たたきにありつく。
この店も今回の目的の一つ。
白百合を絵金に触れさせてはならぬ
瀑さん、青木の塩たたきですね。
返信削除昨夜の句会で組長に絵金祭りの新聞の切り抜きをお見せし、いつき組の吟行が何年前だったかと思ったところでした。勿論、瀑さんの句も思い出していました。
マンデーさん 昨晩はまほろば句会だったんですね。
返信削除あれからもう5年、早いですね。懇親も深まりいいツアーでした。
南国泊だったので、青木の往復に3500円のタクシー代がかかりましたが、塩たたきは抜群です。
写真を撮るのを忘れて6割程食べていました。