3連休の中日、以前から気になっていた平家平を目差す。
壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落人が、安徳帝を擁護して阿波から吉野川の支谷を彷徨しながら、辿り着いたのがここ平家平と言われている。
海に沈んだのは安徳帝ではなかった?
伝説の生まれるような、奥深く笹原が一面に広がる美しい山だ。
新居浜、住友の森・フォレスターハウス~なすび平~一ノ谷越~冠山~平家平~フォレスターハウスと周回するコース。
いくつかの渓を越えて、徐々に高度を上げて行く。
何本かの丸木橋を渡り、こんな狭い道を注意しながら登る。
花も途切れることなく楽しませてくれるが、種類はそんなに多くない。
リンドウだけはずっと見ることができたが、最後まで花は閉じたままだった。
花弁が4つの珍しいアケボノソウ
ゲンノショウコ
ツルリンドウ
おっぱいキノコ(勝手に命名)
銅山川源流の碑まで約2時間30分、熊笹が見えてくるとちち山から通じている尾根筋は近い。
尾根に出ると、それまでと一変して冷たい風が吹き荒び、とても寒い。
服を一枚とウインドブレーカーを急ぎ羽織る。
徐々に冠山のゴツゴツした岩肌が見えてくるが、稜線の道はガスが出たり引いたり。
まだ紅葉も始まったばかりのようだ。
9時10分に出発し、標高1732mの冠山山頂には12時30分着。
ここで昼食。
いつもの牛丼とスープ、お茶代わりのアールグレイ、食後のコーヒー。
眼前の平家平が美しい。
冠山から標高1692mの平家平は約40分、わずかの紅葉を楽しみながら歩く。
そこでまたコーヒーブレイク。
平家平から振り返る冠山
平家平から登山口のフォレスターまでは意外と遠く、2時間40分を要した。
今回のコースは、標高差860m、渓歩きと尾根歩きを楽しめる魅力的な周遊コース。
惜しむらくは、赤石山系から石鎚山系、高知や徳島の山々の絶景を望めなかったこと。
今日この山で出会ったのは、倉敷から来た女性二人のみ。
静かな静かな山だった。
本日の一枚は、小さな滝の溜まりに集合したどんぐり達
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