石鎚山中の標高1410m地点に、ひっそりとたたずむ神の庭・笹倉湿原。
十年近く前から季節ごとに度々訪ねているが、真夏の訪問は初めてかもしれない。
森の中を延々と登る道、直射日光による疲労は少ないが、汗は半端なく落ち続ける。
それがとても心地いい。
今回のメンバーはbumisan,monsan,tomosan。
女性二人の疲労を心配していたが、蜜柑農家で普段から炎天の中を作業に勤しんでいる、彼女達の体力は大したもの。
往復とも予定より随分と早い山行となった。
苔むした登山道は急坂ではあるが、山毛欅や樅、姫沙羅の大木が次々現れ変化に富んでいる。
アカガエルやザトウムシなどの小さな者たち、野鳥もまた歓迎してくれる。
少し登山道から外れた場所にある、秘密の山毛欅の洞に今回も立ち寄った。
トトロの洞の中から見上げる空は異次元。
そして猪の住処を越してゆく藪漕ぎは、アウトドアの醍醐味かもしれない。
水の溜まっていない笹倉湿原は少し残念ではあったが、これが真夏の神の庭の姿。
近年マスコミ等に取り上げられ、訪れる人が増えた為か、湿原を覆うウマスギゴケが確実に減り、神の庭の消滅が急速に進んでいる。
人間と自然の共生はなかなか。
はんざきを探る山中にて珈琲
はんざきをさぐるさんちゅうにてこーひー
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