雪の季節に再びあの森に入りたいと思っていたが、今年の雪は半端なく躊躇していた。
まだまだ雪はかなり残っているだろうが、自転車と歩きを組み合わせれば何とかなるだろうと、吾川スカイパークまで来てみたら雪がない。
行ける所まで行って自転車に乗ろうと考えていたら、中津明神山頂まで3㎞付近まで来てしまった。
今回はウォーキングが目的、自転車はやめて歩くことにする。
道路は雪が残り凍っていたが、アイゼンなしで何とか歩ける。
山頂まで残り500m付近で雪に道は塞がれたが、登山道は日当たりが良いのか雪がない。
一気に標高1541mの中津明神山へ。
下界から見上げた時、山頂付近は雲の中だったが、やはり雲は晴れない。
当然誰もいない。
目的の猿越山へ、天空の林道を下る。
半分は雪の上だが、半分は雪がない。
雪の上に足跡がないので、随分と人は通っていないのだろう。
もしもここで倒れたらと気になって、seiに電話を入れ居場所を伝えた。
目の前に予定にはなかった樹氷の森が現れた。
テンションが一気にあがる。
雲は少しづつ流れ、たまに光が差し込む。
光を待つ間も至福の時間だ。
林道から登山道へ入る。
振り向くと中津明神山の雲はすっかり晴れていた。
目指す猿越山への道は雪に覆われていたが、勾配がないのでアイゼンを装着することなしにスイスイと歩ける。
山頂からの景色はどの季節でも期待を裏切ることはない。
が、もう少し雪があればと贅沢なことを思う。
大きい粒の樹氷がぱらぱらと降って来る場所があった。
急いでとおり抜けようとしたが、帽子を被り直しカメラを向けた。
三時間たっぷりと春の山を歩いた。
今回も誰とも合わず森を独り占め。
炭酸の弾ける如く樹氷鳴る
たんさんのはじけるごとくじゅひょうなる
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