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2017年10月16日月曜日

屋久島Ⅰ





一度は訪ねたいと思っていた屋久島だが、機会を見出せないでいた。
三連休に奥さんが孫に会いに京都へ行くと言いだした。
当然自分も同行と思っていたら、娘からお父さんは屋久島にでも行ったらと、冷たいのか有り難いのか?の連絡。
千載一遇のチャンスとばかり計画を練る。




八幡浜発5:50のフェリーに乗船、臼杵港8:10着、大雨の中宮崎経由で鹿児島港へ12:20着。
宮崎を過ぎる頃から雨は止んでいたが、晴天になった鹿児島は暑かった(29℃)。
腹ごしらえに薩摩ラーメンを食し、13:20の高速船に乗り込む。
15:10宮之浦港着、島内観光よろしくバスに乗り込み島の景色を楽しむ。
本日の宿、安房の民宿「たけんこ」へは16:00過ぎに着いた。
 
屋久島へ来たら当然島の味も楽しまなければなるまい。
散策しながら見つけた鮨居酒屋「やしま」の暖簾をくぐる。
同行者のbumisanは店のお姉さんに開口一番、明日は山に入るからアルコールは少しだけねと言ったものの・・・
島の料理は最高、結局生ビール三杯、冷酒二合、焼酎ロックをコップ半分飲ってしまった、悲しい性。




予約していたタクシーにて民宿を6:00に出発(タクシーの運ちゃんによると殆どの登山者は5:00に出発するらしい)、淀川登山口に6:50着。
装備を整えトイレを済まし(ここのトイレは綺麗)、入山届を書いて7:10に歩き出す。
 
 
 

ゆったりとした傾斜の森の入り口だが、すぐに巨木が現れその剥き出しの根っこに歩は思うように進まない。 
 
 
 
 
また、今回の装備は17㎏くらいだろうか、水分3.5リットル、二日分の食料他の重さが肩に食い込み、いつもの日帰りのようなスピードでは歩けない、7:55淀川小屋着。




坂が急になるにつけペースは落ちてくるが、それでも10人くらいは追い越しただろうか、ぱっと視界が開けた場所からのぞく不思議な山頂の石の造形を眺めていたら、二人の若い女性の声が近づいて来る。




若いとは言え女性にしてはけっこうなペース、やるなと思っていたらこの不思議な景に気づかずに通り過ぎようとする。
横、横と声を掛けると、やっとその景色に気づいて足を止めた。
結局この二人は自分たちと同じようなペースで山小屋まで歩き通した。




山の中の湿地、小花之江河9:20着、花之江河9:35着。

 


投石平手前の小さな渓谷沿いを登っていると、突然に威嚇のうなり声があがった。
屋久猿だ、少し距離をとって歩く。




今回出会った山野草はツルリンドウが目立ったが、あとはわずかのウメバチソウと見たことのないごく小さな花が二種類ほど、その点は残念。
投石平10:10着、ここで始めてザックをおろし小休止。




きつい坂を登り切って宮之浦岳山頂が見えて来ると、少しゆったりとした傾斜になりペースもあがってくる。



魚人間?のような岩

 


この辺りでも不思議な造形の岩たちが目を楽しませてくれる。
何故岩の上の石が落ちないのか??




ヤクザサに覆われた栗生岳の山頂下の岩屋には、大権現様が祀られており嶽参りの山として崇拝されているらしい。
ここから坂は一気にきつくなり、花崗岩の岩の間を重い足をひこずって九州最高峰を目指す。




標高1936mの宮之浦岳12:10着、山頂では20人程が寛いでいる。
やっと昼食、が食欲がわかない、民宿に前もって届けてもらっていた弁当が不味いからだ。(実は朝ご飯も同じ弁当で無理矢理押し込んでいる)
やっとおにぎり1個を食べたが、おかずは一口囓ったのみ。
口の悪いbumisanは、相当こたえたんですねぇとからかう。




山頂からの眺望は絶景、正面の永田岳の緑が美しい。

 





ハヤブサが美しい軌跡を描きながら飛んでいたが、さすがに望遠レンズは持参していない、100㎜ではこれが限界。
雄大な景色と優雅な舞に一気に疲れは吹っ飛んだよう、12:55山頂発。




一気に山を下り上り返す、またまた不思議な岩たちの間を通り抜けて。
 
 


振り返る宮之浦岳は、やはり雄々しい山だ。



 
 


今日の宿泊場所が近づくにつれて見事な杉の巨木が現れて来た、屋久島の中心辺りなのだろう。




15:20新高塚小屋着、60人ほどが泊まれる避難小屋だが、最終的には20人ほどが宿泊+野営のテントが4張り。
ディナーはカレーライスとパスタ、黒ビールと赤ワイン1本。
19:30には就寝、トイレの為に夜中に見上げた星空は、この世のものとは思えない美しさ(少し大袈裟)


CONTINUE

 
 
隼にブロッケンの環二度裂かる
 
はやぶさにぶろっけんのわにどさかる


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