世界文化遺産に登録された端島、通称軍艦島へ行った。
クルーズの会社は5社、14:00出航のブラックダイヤモンド号に乗り込む。
海からの景色は興味を引くもの数多、三菱造船で建造中の巨大客船に圧倒される。
女神大橋を越えれば外海、波が高くなる。
長崎の教会群も世界遺産候補、海に立つマリア像と修道院に目が奪われる。
遠く島の向こうに軍艦の船影が見えてくると波は一段と高くなり、船の二階のオープンデッキには海水が容赦なく頭に降りかかってくる。
遊園地のアトラクションのごとく歓声?があがり続ける。
外観が軍艦「土佐」に似ていることから軍艦島と呼ばれるように。
30分で高島へ、このクルーズのみが途中の高島へ寄航する。
この島も炭鉱の島、高島石炭資料館等を見学後、再び乗船。
10分で端島へ到着。
長崎港から南西19kmに位置するこの島は、明治8年に採炭が始められ良質の石炭を採掘する為、段階的に埋立て拡張され生産施設や居住施設が造られていった。
南北に480m、東西に160m、周囲1200m、面積約63000㎡という小さな海底炭鉱の島。
昭和49年1月に閉山、4月には無人島になった島は、雨風、潮にさらされるまま永い眠りについていたが、近年脚光を浴び、世界文化遺産に登録された。
最盛期の昭和35年には5267人の人が住み、人口密度は83600人/km²と世界一。
小中学校、病院、寺院、映画館など、島内においてほぼ完結した都市機能を有していた。
朽ちるがままの建物群、保存の動きはあるが具体的な方策はまだ何も決まっていない。
栄枯盛衰。
返信削除人の一生を見るようで虚しいと感じるのは小生だけであろうか?
行きたい思いと止めようとの思いが交錯します。
壮大な石炭王国のコストパフォーマンスはどうだったんでしょうね?
まさに栄枯盛衰、今、行くべき施設だと思います。
返信削除雑草の中に朽ち行く建物達、昔の喧噪が耳を澄ませば聞こえてくる気がします。
夕暮れの乾いた光が、ララバイを奏でていました。