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2013年9月12日木曜日

樫谷棚田






中学だったか高校だったか随分古い記憶だが、雨のそぼ降る中、田植えに勤しんでいる集落の夢を見た。
周りには、遊んでいる赤い蓑笠を着けた童達。
山の奥の開けた土地にはなだらかな棚田が続いていた。
なぜだか鮮明な記憶として残っている「夢」なのだが、その時桃源郷とはこんなところなのだろうと朧気に思った。




自宅の正面に聳える標高970.5mの壺神山、そこへ向かう山中に大洲市戒川の樫谷集落がある。
標高は520m、近年ここの棚田が注目を浴びているようで、簡易的ではあるが標識などが設置されている。
年に1、2度は壺神山へ登るのだが、その通り道のこの地区はいつも素通り、今回思いついて収穫前の棚田に行ってみた。




自宅から車で山道を30分、舗装はされているが離合が大変な山道が続く。
集会所の前に車を駐めて集落の奥へと歩いていくと、見馴れた顔が見えた。
中学の時に同じクラスだったS君。
彼は数年前にサラリーマンを辞めて就農している。




彼曰く、一丁程の米を作るには機械化しないととても無理。
6戸が米を作っているが稲木で乾燥させているのは1戸のみで、来年にはすべてコンバインによる収穫になるだろうと。

それにしても見事な約200枚の棚田だ。




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