二日酔いの頭に、鶯の鳴き声が聞こえてきた。
今年初めてのホーホケキョの声、うとうとしながら耳だけが起きている状態。
いかんいかん会社に遅れそうだ。
二日酔いの元は、昨夜の新酒を飲み倒す会。
句友の梅美人さんに、今年の新酒が出来れば一杯飲りましょうと誘われていたのだ。
美人さんと呼んでいるが、男性です。
俳号が屋号?っていいよなぁ。
八幡浜の美人さんの酒蔵は、今でこそ埋め立てられて海からは遠いが、昔は港のすぐ傍にあり、23㍍ある煙突は海運で栄えた八幡浜のシンボルであったに違いない。
今のようなボイラーのない時代は石炭を燃料としていたのだ。
店の前で3人の飲んべえと待ち合わせ、新酒できましたの杉玉が迎えてくれた。
美人さんと美人の奥様(美人さんの奥様という意味ではない)に、いろいろ説明を受けながら酒蔵を見学。
まず敷地内にある、枯れることのない井戸。
酒造りの命はやはり美味しい水、出石寺山系の伏流水はとても美味しかった。
次に説明を受けたのがしぼり機。
酒をこの機械で搾っていくらしい。
使い込まれた年代物の黒光りするしぼり機が、実に良い。
こちらは新しいしぼり機、近頃の酒蔵はこちらを使っているらしいが、美人さんはしずく酒を造る為に使い分けをしているらしい。
こちらが搾られたしずく酒。
発酵途中のもろみや、吟醸、純米大吟醸などをこの大ぐいのみで頂く、これが実に美味いのだ。
それこそ、まだ暴れている酒や熟成された酒やいろいろなバリエーションを楽しませてもらった。
今年の酒は少し辛口、寒かった為に発酵が遅くなったらしい。
辛口が美味い。
この重々しい扉の向こうが仕込み蔵。
この階段の上が室。
よくテレビで見かける、裸の杜氏が麹を作る部屋だ。
いろいろと教えて頂いた後、近くの店に新酒を持ち込み、また味合わせて頂く。
梅美人酒造を代表する大吟醸の鷹雄は実にまろやかでフルーティー、そのくせしっかりした辛口の酒。
袋吊り斗瓶囲いした雫酒の無濾過生原酒です。
美味いのでみんなぐいぐい飲ります。
そりゃぁ二日酔いになるはずだ。
〆はやはり八幡浜ちゃんぽん。
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