伊予冨士山頂は風がなく以外と寒くない為、50分近く食事をとったり東黒森方面へ足を延ばしたり、ゆっくりと景色を楽しむ。
雪が少ない為、熊笹が良い感じで絵になってくれた。
登ってきた方向の桑瀬峠、寒風山、笹ヶ峰、平家平へと続く稜線が美しい。
反対方向の瓶ヶ森方面も当然美しい。
四国最高峰の石鎚山は残念ながら雲に包まれて拝むことができなかった。
13:00前に山頂を出発、慎重にルートを選びながら、20分程で急斜面を下りきった。
普段はここから来た道と同じルートをたどるのだが、直下のはるか下の林道に1人の足跡を発見。
どこから歩いて来たのだろう。
かなりの距離があるはずだが、林道を歩く物好きがいたようだ。
そこで冒険心の湧いてきた3人。
時間的に余裕があるのでここから林道に下りてみようということになる。
新雪の足跡のない急斜面、ルートを如何にとるかが課題だったが、熊笹の道を斜めに行き、そこからUターンし峡の方へとルートをとる。
峡であれば迷う確率は低いとの判断。
林道は見えている。
急斜面のその先がなだらかで、安全だと確認した場所は尻セードで下る。
本来はピッケルをブレーキにして、斜面をソリなしで下るのだが・・・
新雪の下はバーンになっており、けっこう滑りがいい。
川さんなどはきゃっきゃっと声をあげて下りてくる。
3分の2を下りた辺りからは渓谷の上流になり、かつ急斜面でけっこう危険。
大きく渓を迂回して回り込んだり、試行錯誤しながら約30分で小さな氷瀑の横の林道に到着することが出来た。
最適のルートを選択できたようだが、よい子にはあまりお勧めできない。
一つ間違うと崖の上で往生するはめになる。
多分、このルートは次はとらない。
まだ13:30、陽は高い。
ゆっくりと誰も来ない静かな林道を景色を楽しみながら歩く。
振り返ると、伊予冨士そして下りて来た峡が望めた。
こう見ると標高差と斜面のきつさがわかる。
unbelievable
淡々と歩いていると突然に氷瀑が現れた。
林道から10m斜面を登り真下に立つ。
堂々とした氷瀑、こんな美しい景がこの林道沿いにあることを何人が知っているのだろう。
氷柱に覆われた隧道は3つあり、件の分岐ルートから望めた最初の隧道。
ここまで1時間を要している。
アイゼンはまだ付けたままで意外と時間がかかる。
面白い景を発見。
ガードレールの影ではなく、風が遮られて深い溝が出来ている。
一人感動に駆られていると、二人が歓声を上げている。
雪の解けた反対側の斜面に蕗の薹が顔を出していて、夢中になって採っているのだ。
少しは残しとけよとシャッターを切りながら怒鳴るも、二人は全く聞こえないそぶり。
この時点でレジ袋には蕗の薹でいっぱいだったのだが、まだまだ蕗の薹ロードは続く。
2時間歩いても、まだまだ登山口の駐車場が見えて来ない。
小さな氷瀑や大氷柱が次々に現れ飽きることはなかったが、体は徐々に疲れて来ている様だ。
カーブを曲がるごとに、寒風山が間近に迫り、笹ヶ峰、平家平が近づいて来る。
結局、林道歩きは3時間を要した。
とりあえず今年最後の雪山、来年までにピッケルを購入しようと思う。
本日の温泉 湯の里小町温泉 しこくや
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