何とかルートを確保し高度を上げて行くと、植林地帯から雑木の間をぬう道になり、道に迷うこともなくなった。
熊笹や低木に付いている、いろんな形の雪を楽しみながらゆっくりと登る。
しかし、木々に氷が付いていない。
うーむ。
小さな木から雪の棘が出ている。
よく見ると、木を覆う苔から花のような赤い胞子?が伸び、そこに雪が付いている。
平家平、三ツ森山から続く縦走ルートの分岐の尾根に着いたのは、12:05。
普段の倍の時間がかかっている。
雪山は時間がかかるものなのだ。@写真を撮るのに夢中
折り返す形で斜め上への道を進むと、この辺りから樹に雪が付いてきている。
石鎚山系の他の山は標高があるが若干低い大座礼山、少しほっとする。
まもなく大山毛欅の聖地に到着。
山毛欅の巨人達は、ひっそりと堂々と雪の中に佇んでいた。
枝の先の溶け始めた樹氷が、少しの風に落ちてくるが、青空に映え、まるで桜が咲いているように美しい。
イナバウアーの樹も、以前のままに迎えてくれた。
どうか、この森が静かなままに、大山毛欅達を守って欲しいと節に願う。
山毛欅林から山頂までは10分程、1587.5mの山頂へは13:30に到着。
遅い昼食、食べることを忘れて、山毛欅達に見惚れていたようだ。
前回来た時は、ガスの為山頂からの景色は望めなかったが、今日は絶景が広がっている。
先週訪れた剣山系も望め、感慨も一入。
そして誰にも邪魔されない山頂、山毛欅の巨人達との再会、最高の山行である。
林道から本道に出て直ぐに、ドライブ中の夫婦の車が雪道にスタックしておりレスキュー。
19:00に自宅に到着。
本日は聖がいない為?温泉はなし。
bakuさん久しぶりです。冬山を楽しんでいますね。自分もウィンタースポーツに夢中です。Seiから聞いたかもしれませんが、スキー1級も合格し、ますますのめりこんでいます。土曜日に島根のアサヒテグストンスキー場に行ったのですが、木々が雪をかぶり、青空に映えて美しかったです。細い枝全てが真っ白に凍りつき、bakuさんが撮りたいのはこんな景色だろうと話したものです。スキーシーズンが終わると、自分も春山登山をしたいものです。
返信削除Ken-orionさん、1級合格おめでとうございます。自分が成し得なかった1級、素晴らしいです。
返信削除たぶん、中国山地の樹氷も素晴らしかったことでしょう。
次は春山ですね。