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2012年2月8日水曜日

ムーミンの谷句会




俳人夏井いつき組長主宰のムーミンの谷句会は、何とも楽しげなネーミングであるが、それに違わずと言うか、いつき組句会の中ではたぶん一番素朴で、木訥とした句会だと思う。
行われている場所は愛媛県内子町の五十崎地区町民体育館の会議室。
中心となっているのは、毎年5月5日の五十崎大凧合戦に併せて行なわれている、親子俳句凧のメンバー、泡水、漫歩、みるくてぃ、秋桜さん達。
親子俳句教室から紐解くと10年以上にもなる句会である。

自分が南海放送ラジオの「一句一遊」を聞いて、こんな句なら自分でも詠めるわい、と投句したのが平成16年の夏、半年後の17年1月に誘われてこのムーミンの谷句会に初参加した。
句会とは、自作の句を持ち寄ってお互いに選をして、評価しあったりする至って真面目な会で、それまでは文学とは無縁の生活を送っていたのに、ふとしたはずみで俳句にのめり込んでしまった。




その因となったのが、この方夏井いつき組長である。
若く見えるが(ふふ)自分より二歳上である。
運が良かったのは、初めからプロの指導を受けられたこと。
句会仲間同士の互選の後に組長選で特選句(その中からTOP3も選)、並選句の発表がありそれぞれの選評、選がなかった句に対しても親切丁寧に指導をしてくれる。
これが勉強になるんだ。
この主宰の尊敬するところは選の早さと確実さ、この句会に通うことにより、選句眼が鍛えられたのは間違いない。
俳句は詠むことと選句の両輪で成り立っている。


この句会の上位三句は短冊特選と呼ばれ、書道家で俳句仲間の天玲さんが、いろんな書体で短冊に句を書いてくれる。
この短冊は一年展示した後に作者にもらえる。


前置きが長くなったが昨日、原点とも言うべきムーミンの谷句会に参加して来た。
参加者は15人、地元の他に八幡浜、松山からの参加があり、笑いの絶えない、賑やかかつ楽しい3時間だった。

瀑選は特選がさちさん、しんじゅさん句、並選がまことさん、漫歩さん、正人君句。
選に結構、迷った。迷うほどの句会は本当に楽しく、昨日はあえて完成された句よりもオリジナリティの高い句を選んだ。
皆さんの選も一句に集中せずにばらけていたのは、それだけ良い句があり、選び甲斐があったのだろう。


以前は組長の似顔絵の入ったバッジをもらっていた。 


八幡浜日土のさえずり句会では手作りのぽんぽんちゃんがもらえる。


俳句なんて高尚、簡単には俳句なんて詠めるわけがない、なんてことは全くなく、誰にでも簡単に詠めるものですよ。
敷居は低いですから、一度ムーミンの谷句会を覗いて見て下さい。





宇和のR56を車で走っていると、瓜坊が道を横切って田んぼの中を走っているのが見えた。
そこから車で追跡である。住宅地へ入るかと思えば右に曲がり、また田んぼを走っている。
先回りしてカメラを構えるつもりだったが、また違う道を走り、結局山へ帰って行った。
その景を詠んだ句を投句しその顛末を話したら、隣席のさちさんがその写真は撮れたのと聞いてきた。
ピンぼけですがその写真を掲載します。








瓜坊の怯まず潜る電気柵

2 件のコメント:

  1. 瀑さん、ムーミンではお世話になりました。。
    二句の短冊特選はお見事でした。
    写真、っちゃんと撮れているじゃあありませんか!
    瓜坊ちゃんをよくここまで追う事ができましたね。
    必死さ加減がよく伝わってきます!(お互いの)
    一枚目の田んぼを走っていく瓜坊ちゃんのしっぽがかわいい〜。

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  2. さちさん こちらこそお世話になりました。
    今回も良い句会でしたね。
    さちさん句、特選で頂いた句以外の組長特選3句も当然チェック済み、でも頂いた句のオリジナリティがやはり高かったです。
    いつも乍ら精度が高いですね。
    組長特選と並選の差、短冊特選と特選の違いを探るのも句会の後の楽しさです。

    瓜坊は掲載できるぎりぎりの線ですが、ピンぼけがまた瓜坊の必死さを表現できているのかもしれません。
    追っかけながら楽しかったです。

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