2021年6月26日土曜日

日本羚羊に出逢う





いい雨が続くと温泉が恋しくなる。
あまり人の来ない秘境の湯となれば祖谷温泉。







寄り道は香川、天空の高屋神社。




少し早い昼は讃岐うどん。
仕事柄百件近いうどん店を巡ったが、一番お洒落なうどん店。




カマ喜ri、太麺に少し甘めの大豆&いりこ出汁。素うどんと釜玉を頂く。




阿讃山脈を越える途中の豊稔池堰堤は、現存する日本最古の石積式マルチプルアーチダム。




祖谷へは大歩危経由の広い道路を選択。
かずら橋等観光地へは寄らず、真っ直ぐ温泉へ。




祖谷は日本三大秘境のひとつ、わけてもホテル祖谷温泉は断崖絶壁にそそり立つ。
近くにはひの字渓谷と小便小僧。




露天風呂へはケーブルカーで5分、170mの標高差を降りていく。
他に谷底へ至る道はない。




泉質はアルカリ性単純硫黄泉、ぬめりのある湯の感触に微かな硫黄の匂い。
湯の温度は38.5℃、ゆったりと浸かるには最適な温度。




渓谷は美しく、様々な鳥たちがやってくる。
見上げれば1000mの山がそそり立つ。




20分ばかり湯を楽しんでいただろうか?
渓谷の反対側に何かの気配が。




天然記念物の日本羚羊が、ゆっくりと食みながら近づいて来る。




至福の温泉での素晴らしい出逢い、持っている。



 


梅雨の月錆びゆく身体ほぐしけり

つゆのつきさびゆくからだほぐしけり



2021年6月17日木曜日

秘境の瀑布 徳島・高知篇




出合い滝・神山町

梅雨の晴れ間を狙って、徳島・高知のまだ訪れていない瀑布を目指す。
徳島脇町まで高速を利用し、R193を南下。
距離があるので大きい車を使いたかったが、行程の半分は隘路、未舗装道路も多々ある為インチアップした四駆のハスラーを使用。
道沿いに大小の滝が現れて来る。



大釜の滝・那珂町




時間をかけてゆっくりと、探検気分で秘境の瀑布を歩こうと計画したが、秘境と言ってもそこには人々の生活があり、たかが車で行ける範囲である。



大轟の滝・那珂町


ムラサキシジミ



新居田の滝・那珂町




上那珂からは酷道と称されるR193を回避し、日和佐に抜け南阿波サンライン経由で海部へ。
誰も居ない浜辺で暫し波と戯れる。



轟九十九滝・海陽町

海部から回避したR193を北へ、轟九十九滝までは酷道と言われる程ではない。
道沿いの海部川は、あまり知られていないが屈指の清流である。



轟本滝

轟本滝は神々しく神秘的な瀑布、轟音と凄まじい滝飛沫。
少しの間に全身がずぶ濡れになる程。



二重の滝



横見の滝






丸渕滝

渓谷には九十九の滝はなかったが、最上部の鍋割滝まで三時間かけて様々な滝を堪能する。



鍋割滝

上那珂までのR193は、思った程の酷道ではなかった。
軽のハスラーだからこそではあるが、スピードが出せなくもない。
一時間半一台の車ともすれ違わなかった程ではある。




べふ峡温泉はコロナの影響で前日まで休館、日を選んで営業している様子。
早朝のアカショウビンのもの悲しい鳴き声で目覚める。

高ノ瀬峡~剣山スーパー林道は四駆の車高の高い車以外は通行禁止、べふ峡は10㌔程落石要注意、おまけに両峡谷とも熊注意の看板。
確かに大岩がごろごろ、地震がおきたら生きて帰れないと判断、途中で引き返す。



轟の滝・香美市




最後に訪ねた轟の滝は、青く輝く三段の滝壺の落差82mの見事な瀑布だった。
訪ねたすべての瀑布で誰とも出合わなかったのは、コロナのせいなのだろうか?





半夏雨やダム反対の筵旗

はんげうやだむはんたいのむしろばた

 

https://www.youtube.com/watch?v=DOfkhyCFtjo