奇跡の清流と言われる仁淀川は、その源を石鎚山におき、高知の中央を貫くようにして太平洋へと注ぐ。
どこまでも透き通る水の色は「仁淀ブルー」と称される。
訪ねた安居渓谷、聞きしに勝るブルーだ。
渓谷には大小の滝も見ることが出来、飛龍の滝まではマイナスイオンの中の軽い森林浴。
水晶渕には光が差し込まなかったが、それでもこのブルー。
少し上流へ進むと、ブルーの水を湛えた砂防ダムにあたる。
天空のラピュタを想像してしまったと言うのは、大袈裟だろうか。
渓谷沿いには、イワタバコが咲き誇っていた。
小さな滝の水にさらされながらも、健気に花を咲かせている。
にこ淵は、いの町程野にある、美しく神秘的な滝壺。
太陽光が差し込む、正午~一時間ほどが最も美しいようだ。
夏休み、子供達もロープをつたって崖を降りてくる。
ここにもイワタバコが群生していたが、誰も興味を示さない。
そう、誰もが仁淀ブルーに心を奪われている。
龍神を鎮めよ千の夕菅よ