暖冬の影響で今年は山には雪がない状態が続いていたが、2月7日(日)朝の天気予報を見ると東予地方には寒気団と雨。
山には新雪が積もっていると判断し、6:00に家を出発。
標高1160mの寒風山登山口に8:40着。
駐車場は20㎝の積雪、20台ほどの車。
新雪なのでアイゼンは不要かと思ったが、一人の山行の為万全を期して装着、合羽を着て9:00出発。
雪は降り続いているが意外と空は明るい。
吹雪になるわけでもなく、新雪は心地よく快適な山歩きで1470mの桑瀬峠へ9:50着。
意外と時間がかかったのは、目の前に現れる樹氷群に心奪われ、また浮かび来る俳句を携帯へ打ち込む作業の為。
すれ違う人に伊予富士と寒風山の樹氷の様子を聞くが、皆口々に今日は駄目だと言う。
峠から西の伊予富士へと歩を進めると、いつもの山毛欅が手を広げて待っている。
挨拶代わりのシャッターを切り、先へ進む。
雪は止む気配ながら、視界は相変わらず。
霧が晴れるのを待って、やっと伊予富士の全容があらわれた。
直下に着き初めての休憩、ストックからピッケルに持ち替える。
結果的にはアイスバーンもなく、ストックで十分であった。
この急勾配では、いつも幻想的な景が和ませてくれるのだが、やはりきつい。
1756mの伊予富士山頂に11:20着、3組がくつろいでいる。
雪も殆ど止み、それほど寒くないのでおにぎりとスープの昼食。
けれど霧は晴れずモンスター化した木々も見あたらないので、珈琲も飲まずに12:00出発。
少し日も差し込んで、気持ちの良い山歩きになる。
例年ライオンのようなモンスターが出現する樹も、今日はおとなしく輝いている。
桑瀬峠に13:00着、少し歩き足りなく、時間的にも余裕がありそうなのでそのまま寒風山へと向かう。
伊予富士は景色を楽しむ山、寒風山は樹氷を楽しむ山と言った感がある。
本来の樹氷群の表情には及ばずとも、やはり魅了される。
去年苦い思いをした斜面も、今回は熊笹がまだ露出しており、それ程の危険は感じなかった。
時間のせいもあり、桑瀬峠からは殆ど出会う人もなく、少々の不安をもっていたが、後から2人が登ってきているのを見て少し安堵。
1763mの寒風山山頂に13:55着、後続の二人の到着を待ち、少し会話して10分ほどで出発。
太陽は顔を見せたり引っ込んだり、最後まで絶景を望むことが出来なかったが、雪道を歩く楽しさに魅了された1日。
桑瀬峠14:55着、寒風山登山口15:25着。
本日の温泉 木の香温泉