GWの代休を利用し大分へ、以前から行きたかった場所を訪ねた。
まずは豊後大野の稲積水中鍾乳洞、文字通り水中に繰り広げられた大自然の造形美。
鍾乳石の発達が始まったのは30万年前、そして8万年前の阿蘇山の大噴火によって完全に水没したらしい。
そして国東へ、鬼の築いたという石段を登ると現れる岩に刻まれた大いなる御仏。
新緑の中の熊野磨崖仏は左に不動明王像、右に大日如来像。
鎌倉時代以前、藤原末期の造立と推定されている。
田染荘は中世荘園集落が残っている場所、田植えが終わればもっと美しい景色が見られる。今は蛍が楽しめるらしい。
真木大堂の牛に乗った大威徳明王像を見た後、国宝の富貴寺大堂へ。
現存する九州最古の木造建築物は、建物のみならず内部の壁画も垂涎もの。
川中不動は恐い尊顔、よく見ると可愛い。
4月24日にオープンした、大分県立美術館OPAMへも行って来た。
ピカソやモネ、ミロ、ダリだけでなく日本の名画、ロダンまでも、時間がまったく足りない。
フェリーが着いて最初に南へ向かい、佐伯寿司を堪能してから今回の旅は始まる。
今回の一番の目的は姫島へアサギマダラを見に行くこと。
伊美港から姫島村営フェリーで20分。
東西7㌔南北4㌔の小さい島だが、姫島七不思議など見所はたくさん。
観音崎の千人堂は黒曜石の断崖の上に立つ。
古代の石器の材料として、西日本一帯と交易が行われていたことに驚く。
唐草瓦のような模様が連なった地層が露頭している場所も何箇所か見られる。
島の東の姫島灯台は明治37年に建てられた。
小さいが存在感のあるかわいい灯台。
ハートの切り株
島から眺める国東半島が美しい。
目的のアサギマダラは5月上旬から6月上旬にかけて、この島に自生するスナビキソウの蜜を求めて南の地から飛来し休息の後、北の地へ飛び立つ。
最大2000キロを旅する渡りの蝶は、この島で栄養を蓄える。
この時期一番見ることができるのがみつけ海岸、この日は200頭が見られた。
数年前まではたくさんの蝶が来るのを、島の人達は気味が悪いと考えていたようだ。
2000頭の乱舞が見られたらしい。
宿泊したペンションの前の白ブロッサムのお花畑にもたくさんのアサギマダラ。
みつけ海岸だけでなく蝶はいたるところで見ることができる。
どのくらいの数のアサギマダラがいるのだろう。
マーキングをしている青年と話をした、彼は北海道からやって来ているらしい。
訪ねた一週間後の今日のみつけ海岸には、1000頭が乱舞しているらしい。
姫島カレイや姫島車エビなど美味しいものもたくさん、また訪れようと思う。
本日の温泉 拍子水温泉